戦略・戦術シミュレーションゲームに役立つ地政学の解説として、スパイクマンのリムランド理論を事例にとりあげています
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地政学 スパイクマンのリムランド理論  

ニコラス・J・スパイクマン(米 1893〜1943)
 
第2次対戦中、イェール大学国際問題研究所で戦略研究に従事したスパイクマンは、ランドパワー、シーパワー
理論を踏まえて、リムランド(周辺諸国・外縁部)理論を提唱した。
マッキンダーのハートランド理論は単純化されすぎているとして、ハートランドの周辺地域をリムランドと名づけ
次のような仮説を展開した。
 
スパイクマンのリムランド理論
 
A.リムランドを制するものは、ユーラシアを制し、ユーラシアを制するものは世界の運命を制する
B.日本と英国はリムランドの東端と西端を占める政治軍事上の要衝である
C.アフリカとオーストラリアは沖合大陸であり、地中海とアジア地中海(東シナ海)を制するものの
  影響を受ける
D.リムランド諸国が結合すれば、米ソ両国にとって脅威となる。それゆえ、米国は戦時、平時を
  問わず、リムランド諸国の団結を阻止しなければならない。そのためには米ソ連合も必要となろう
 
スパイクマンはハートランドの雨量と人口が少ないこと、寒冷地や不毛の砂漠が多く、近代的な力を生む場
としては不当であると指摘した。マッキンダーがハートランド理論を提唱した当時は、聖域だったかもしれない
が、今では航空機やミサイルの発達によって、その聖域性は薄れてしまっている。
 
スパイクマンはむしろ、人口と産業・文化の集中するリムランドを制圧統合するものが世界を制すると提唱した。
そのため、日英同盟にせよ日独同盟にせよ、リムランド同士の結合であったが、これらは解消させられるに
至った。今後、日中、日印両国において親密な関係が生じようとも、妨害しようとする力が介在することになる
だろう。
 
 
封じ込め政策
  
冷戦期に米国主導で実施された対ソ政策のうち、「封じ込め政策」はスパイクマンと大きな関わりがある。
西半球(米州)が単独で、ハートランドを有する旧大陸から新世界を防衛できるだろうか?
スパイクマンの結論では、不可能だった。
旧大陸との距離が太平洋はともかく、大西洋では短すぎることや、レア・メタル(希金属)などの戦略物資を
まかないきれないことなどが、その理由である。
  
そこで旧大陸の縁を構成するリムランズ諸国と協力して、ハートランド国家(ソ連)を封じ込める戦略を採ること
になった。
 
 
  
 
 
 
  
 
 
 
 
 
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